真・鳥兜菱ノ介の憂鬱録

ロボット戦記「大和鋼鉄戦記」追加しました

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「天使が昼間にやってきた」

天昼



「天使が昼間にやってきた」
少年が、病院の一室で呟く。彼の傍らには二翼の天使。一翼は女性のようなシルエット。もう一翼は男性のようなシルエット。

「えぇ、私は天使。名前はベレタ」
天使が涼やかな声で答える。短いがとても陽の光のように暖かいオレンジ色をした髪の天使がお辞儀と共に自己紹介する。

「俺は、天使。名前はナンブ」
天使が厳格な声で答える。短く、後ろへ流した黒髪、いかつい表情の天使が礼をしつつ、自己紹介する。

「・・・この絵本の通りだったんだね」
少年は、デスクにおいてあった読みかけの絵本を広げる。表紙は優しいタッチで描かれた天使の絵。題名は

「天使のお仕事・・・この天使がね」
ベレタと名乗った天使が隣に立つナンブへ視線を送る。

「余計なことを言うな、ベレタ」
厳しい視線が帰ってくる。

「そうね、ごめんなさい」
「ベレタ・・・僕は、死ぬの?」
「えぇ」
少年の病は、この時代の医学では不治の病と呼ばれていた。

「望みは、何?何でも一つだけ、叶えてあげる」
ベレタは、優しい微笑を浮かべ、少年に聞く。

「うん」
少年は、それを待っていたかのように、天使へ告げる。

「歌が、聞きたいんだ。とても綺麗な」
ベレタが光に包まれ、そこには一人の少女が立っていた。

「一人で、大丈夫か?」
残されたナンブが、聞く。

「やり遂げてみせる。必ず」
少し顔を上げ、言った。今の彼女に天使は見えてない。少年は安心したように眠りについた。



天使の役割。それは、死にゆく人から願いを聞き、それを叶える事。そして、願いの叶った人は天使へ感謝の証、クリスタルを渡して、死んでいく。


「今度は、ナンブは傍にいないようね」
黒い翼を持った女性が、ベレタの前に現れる。冷酷な表情を携えた、妖艶な悪魔がそこにいた。

天使は、願いをかなえるためにある一つの障害と戦わなくてはならない。悪魔と呼ばれるその存在は、天使の邪魔をして、クリスタルを天使が得ないようにすることが目的の、不死身の存在。天使が現れると、その前に必ず出現し、そして戦いを繰り広げる。

「スエ・・・」
ベレタは、悲痛な顔を浮かべる。少年の望みを手に入れて、後はそれを少年へ渡すだけ。その途中に、悪魔と遭遇してしまった。誰も居ない病院へと続く一本道。

「スパース、ホーワ」
スエと呼ばれた悪魔が呼ぶと、二翼の悪魔が出現する。一翼は銀髪で髪を逆立てた男性。もう一翼は茶髪、長髪の男性。

「ナンブはいないのか」
茶髪長髪の悪魔、ホーワがベレタに問う。

「私の、独り立ちデビューだもの・・っ!」
強い瞳で、彼らの威圧を跳ね除ける。

「そう、でも邪魔させてもらうわ。さっさと天使の国へ帰りなさい」
スエと呼ばれた悪魔の右手には、女性の手には余るほどの回転拳銃が握られていた。

「踊りなさい」
空中からの、容赦ない連続射撃。装填数6発のうち、ベレタに命中した弾丸は一発もなかった。

「ま、負けない」
ベレタの右手に、自動拳銃が握られる。天使の持つ銃は悪魔も人間も、そして天使でさえも傷を付けられる。

16発の弾丸が悪魔たちを襲う。
スパースの手には散弾銃。ホーワの手には自動小銃が握られている。

弾丸の嵐が、巻き起こった。

「やるじゃない」
有効弾は5発程度であったが、命中させるために5個のマガジンを捨てた。しかし、悪魔は傷ついているはずだが、その表情は平然そのものだった。

「ナンブ程ではないが、まぁまぁだな」
ホーワの意見は厳しい。彼も4発ほど被弾している。体から血が流れていた。

「・・・」
スパースはずっと黙ったままだった。彼は15発。1マガジン分をその身に受けていた。

「ホントに、悪魔ってしつこいのよね・・・」
ベレタはうんざりしつつ、自動拳銃のスライドを引き、装填する。と同時に、15回、銃声が鳴る。

その全てをスエは受け止める。墜ちていく天使。

「もう、これ以上付き合ってられないの」
走り去るベレタ。

「あのナンブ直々の弟子ってことはあるわね」
スエが涼しい顔で言う。

「そうですね。ナンブだけは、私の手で撃ち抜きたい・・・それを思うだけで・・・」
恍惚の表情を浮かべるホーワ。スパースは、相変わらず黙ったままだった。



「見つけたよ!」
ベレタは、少年の病室へと帰ってきた。その体はボロボロで、服の下から多くの裂傷や火傷が目立つ。悪魔との戦闘で受けた傷だった。


「これは?」
少年が、ベレタの手に握られていたものを不思議そうに見つめる。

「君の、お母さんの歌声」
それは、小型の記憶装置・・・メモリースティックと呼ばれるものだった。

「でも、お母さんはもうこの世にはいないって先生が」
「うん、でも、あなたのお母さんは、あなたにこれを残したみたいね。聞く?」
「うん」

出力装置へ記憶装置を取り付け、簡単な操作をする。流れる、歌声。


「・・・」


「ぼっちゃま、お薬の・・・!」

品のいい紳士が、少年の傍らに小走りで近寄る。手に持っていた盆と薬と水は、打ち捨てていた。

それは、その時には既に不必要のものになってしまっていた。






「ご苦労様、ベレタ」
ナンブが、声をかける。

「あなたから優しい言葉を聞くのは、久々かも」
ベレタが、意地悪そうに言う。

「馬鹿なことを・・・俺はいつだって、優しい。早くそれを、国へ持って変えればいい」
ベレタの手には、光り輝くクリスタルがあった。

「うん・・・あなたは?」
「俺は、仕事だ」
天使が、飛び去る。


また誰かが、無念のまま、死に近づいているのだろう。















以下、あとがき


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第1話「我、嘆息ス」

大和鋼鉄戦記


 大和と呼ばれる小国家があった。近年急激に国民の生活水準、科学技術、政治経済、全てが急成長した、新興国である。大和は海に囲まれた島国ではあるが、海底に豊富な資源・・・エーテルと呼ばれるエネルギーが大量に埋蔵されているのを発見して以来、破竹の勢いで発展した。

 之に対し反感を覚えたのは周辺国家である。大和に最も近い大陸、ヨルムンガルド大陸南側に覇を唱える強国、USC(セントラル合衆国)と北側を支配するYLU(ヨルムンガルド連合)が大和を植民地にせんと、動き出した。

 その魁として、大和各地で暴動が起きたのだ。それは、USCとYLUの工作である。彼らは大和の暴動鎮圧を名目として軍を派遣することを決定した。

大和政府は、鎮圧暴動、そして迫りくる大陸の強国に対抗するため、特別部隊を編成した。

その部隊には、英雄の子がいたのだ。




大和鋼鉄戦記





「おい、酒、俺にも回してくれ」

機動兵器 "寅(トラ)"が鎮座している。大和の機動兵器、銃仁士の中で、最も象徴的な存在だ。

その下で、数人の男たちが酒瓶を回して飲んでいる。男、と呼ぶには余りにも幼かったが。僕がその"寅"の中で瞑想しているのにも気付いていないだろう。やけに楽しそうだ。突撃銃を肩にかけたままなのは、僕がそう指示したからだ。きっと僕の父親なら、厳しくどやしつけた事だろう。


「あぁ、やっぱYLUの酒はきつくて最高だぜ」

「俺、酔っ払ったら女とよろしくしたくなるんだよなー」

彼らの年齢は15、もしくは16のはずだ。最年長である僕自身、19である。が、この部隊の風紀の乱れは他の部隊と比べると、たいしたことが無いのが現実である。徴兵(この表現は少し違うのだが)される年齢が、13からなので15、16が主戦力になるのは仕方ない。歴史の授業で習った中で、13,14の初陣が珍しいわけじゃなかったからおかしくはないのだ。大和では。

だが、厳しい訓練学校を出ても人間として、訓練されているかどうかは個人の資質にも関係があり、問題ある人間は良くも悪くも無い人間を問題ある人間に仕立て上げる事が得意なのだ。彼らがそうだ。彼らの中で、若者言葉で言う『ワル』と呼ばれるのは一人いるかいないかだろう。

『第24治安維持隊』

これが、僕が指揮する部隊の名前だった。隊長、副隊長1名ずつに整備兵が4名。あとは歩兵が10名。そのうち、銃仁士に搭乗できるのは隊長と副隊長、そして整備兵の中の1名、つまり全部で3名だけだ。

彼らが談笑している内容を"寅"に備わるソナー、探知機で盗聴するが、今のところこの隊の中で問題が発生する内容は出てきていないが、道徳で言えば問題ある言葉使いばかりだった。


「俺、色町に行ったんだよ」

「嘘だろ、お前は衆道の趣味があるって噂してたぜ」

「はぁ?誰が?」

「21部隊だよ」

「あぁ、あの女だけの枕部隊かよ」

「何だその名前」

「お前知らないのか?政府のお偉いさんを鎮圧するんだってよ」

「ひゃは、そりゃいいや、俺たちも鎮圧してもらいたいね」





下世話な内容だが、彼らに彼女らと対等に張り合えるだけの度胸があるとは思えない。女というものの魔性は本当に底が知れない。誰かの名付けた部隊の俗称も、全く根拠の無い噂なのだが、一体何をしたのか・・・第21治安維持部隊の戦果は、全部で30ある部隊の中で断トツに1位なのだ。

ちなみに治安維持部隊の主な任務はその名の通り、治安維持だ。相手は野盗や過激な思想家、宗教家だ。政府のお偉いさん方の鎮圧ではない。



「隊長殿ってさ、やっぱもう・・・」

「無いだろ、確かに・・・顔は悪くないが、性格が悪い」

「でもさ、年上には可愛がられるって感じじゃないか」


話は、何故か隊長である僕の方へ向かう。全部聴こえてんだよこの畜生め

「ということは、もしかしたら隊長も21部隊に・・・」

「そいつは傑作だな」


僕は拡声器を起動させ、彼らを驚かす。

「た、隊長、し・・・失礼しました!」

足早に逃げる隊員。僕は嘆息しつつ、再び瞑想に耽るのであった。








「機体チェックは完璧だな、整備兵」

「完璧です」


この整備兵は14歳。現在、森の奥に身を隠しているが、今回攻撃する目標は谷の奥に居を構える盗賊団だ。この"寅"で攻撃を仕掛ければ、彼奴らに逃げ場は無い。

「相変わらずの、慎重さですな」

頼れる副隊長が言う。壮年の男だが、その指揮能力は時代が時代なら、彼が大和を背負ってたつ人材だと言い切れる。

まだ未熟な隊長である僕をサポートするこの男は、隊員からは「オヤジ」と親しまれていた。

「副隊長、持ち場に」

ただ、僕はこの男をオヤジとは呼べない。だから、ただ、記号としての名前でしか呼ばないし、呼べない。父親、という呼称は僕にとってはただ一人、憎むべきあの男にのみ、許されるものなのだから。

副隊長は普段の調子で、手際よく隊員を持ち場へ誘導する。少ない言葉で済むのだから、隊長としてこれほど楽なことは無い。ただし、彼の要求はいつも高い。それに答えなければ、簡単に捨てられるだろう。

「"寅"、出るぞ」

隊に支給された機動兵器はこの"寅"1機のみ。"寅"で先制強襲を仕掛け、一気に潰す。この機動兵器の活躍のおかげで、兵が腐る。

だから僕はアジトを兵に囲ませたが、果たしてコレがどうなることやら・・・



そしてこの戦いを契機に、僕はとんでもない道のりを歩く事になるのは、また別の話だ。






第8話「解説とあとがき」

MD解説とあとがき




第8話、書き始めるきっかけになったのは葉子さんの座敷牢というものに対する熱意でした。

私の場合、座敷牢と聞くと高杉晋作を思い出します。どうみてもるろうに剣心の影響です。本当に(ry



どうも幕末の主役は維新志士になりがちなので(新撰組は別として)、志士に注目すると必ず脱藩→座敷牢という構図になってしまいます。

ほんの少し前は隣の県に行くことでさえも困難だったと考えると(流通関連はあったと思います。非常に浅い知識ですね)、閉鎖された地域における文化の発展は、本当に単一的なものになってしまうとしみじみ思います。(徳川幕府下で200年続いた江戸時代の文化が江戸下町の町民文化が主って教科書でならって以来の考えていました)


さて、逸脱した内容でしたので、あとがきはもうちょっとMDの事を書きたいと思います。だって解説になっていないんだもの

第8話「二人の男と二人の少女」

MD SHAMMER


第8話「二人の男と二人の少女」

地下牢、といえば聞こえは悪いが、それにどう考えても近い場所だった。
「準助司祭、ここでよろしいでしょうか」
兵士が恭しく、少年を案内する。
「ここで、おとなしくしてもらえる?」
少年が青年を牢へ促す。その部屋は半地下になっており、陽光が差し込んでいる。それだけで少なくとも今が夜ではないことだけはわかる。
「いいのか?囚人にそんな口調で。少なくとも身分だって・・・」
「命の恩人」
「わかったよ」
青年、ロータスは呆れたように格子の中へ・・・しかし格子の中には草を編んだような柔らかい床になっていた。そこへ部屋の隅に置いてあったクッションのような敷物を置き、そこに座るロータス。
少年、グラブラはその一切迷いのない挙動を見つめ、彼に背中を向ける。
「アンタには弁護してくれる人間はいないから、きっと数日後に処刑だろうけど」
「そりゃ、騒がしい日になりそうだな」
無言で牢から離れるグラブラ。
「さて、暇だな」
とりあえず、そのまま横になる。西方国出身のロータスにとってはこういう場所の方が落ち着いた。
「少しの間、うるさいのはいないからな」
独り言が響く。


「困りましたね・・・」
リリュウは一人、街を歩く。グリュン出身の彼は服装、肌の色、その雰囲気、全てにおいてこの街からかけ離れていた。もしかしたら日の当たる世界そのものにもかけ離れているのかもしれない。圧倒的な異邦人。完全なる孤独。ここには、自分しかいない。自分だけの世界。そんな孤独を、あの砂漠で見た少女は持っていた。一人になって始めて、リリュウは答えを見出していた。これから、どうすればいいのかに困っていたのではない。

「(今すぐにでも・・・)」
そんな焦燥感が、彼を困惑させていた。今すぐ、あの少女に会いたい。その思いだけが空周りしていた。

「一人で、突っ走らないでよ」
背中から声がかかる。ハディだった。息を切らしている。

「急に出て行くんだから、もうコレで3回目よ」
そう、ロータスが囚われたニュースから2日が過ぎていた。そうなると一日に一回以上、リリュウは突然ハディの前から消えているということになる。

「ハディは、心配ではないのですか?」
ハディの疲労は、目に見えてわかる。ロータスと離れてリリュウはハディが作業を休んでいる姿を見ていない。自分を探す時以外はほとんど借りた工房に閉じこもっている。

「心配して、どうにかなるの?神様に祈ればどうにかなるなんて、思ってないの」
多くの人々が奇妙な格好のリリュウと、体中に油汚れをつけたハディを見かけては去る。その人の流れが急に変わる。リリュウとハディの周辺から人気が消えた。

「ハディ、私から離れないでください」
「ロータスなら、何も言わないけどね」
リリュウが困ったような顔をする。周囲に突如現れたのは白装束の人間たち。男女の比率は2:1。しかし男性も少年と見紛うような体躯だった。

数人の白装束が二人に襲い掛かる。魔法は使えない。街の至る所に魔力を感知する魔法がかかっているはずだった。リリュウはそれを知って知らずか、徒手空拳で迎え撃つ。

一人のナイフが空を切る。リリュウはナイフによる一閃を軽く避け、最初の一人の右即頭部にハイキックを見舞う。ナイフを取り落としながら、一人が吹き飛ぶ。ナイフが地面に落ちる前に、次の一人が襲い掛かる。地面に落ちるナイフ。一つバウンドしたそれをリリュウは掴み、投擲。白装束の胸板に刺さる。背中から倒れこむ前に胸のナイフと右手に握られていたナイフを奪う。両方とも逆手に持ち替え、胸の前で腕を交差させ、さらなる敵に備えるリリュウ。

「ロータスと違って、鮮やかなのね・・・」
素直に言うハディ。
「緊張感、薄れるなぁ」

暢気に会話しつつ。しかし視線は油断なく、襲撃者たちに配る。
「でも、よかった」
「?」
「やはりロータスのことが心配なんですね、この2日間、必ずロータスの名前が出てくる」
背中越しなので表情は見えないが、明らかにハディは困惑していた。
「そりゃ、同行者だもの」
「今はそういうことにしておきましょう!」

言うなり白装束に向かうリリュウ。突進に対応し切れなかったのか、リリュウの操るナイフの一閃が白装束の頚動脈を切る。鮮血が飛び散るが、返り血を浴びる前に、リリュウは他の白装束に跳んでいた。先程切った白装束を踏み台にしたのだ。

「!」

もちろん、白装束たちは無防備なハディを逃さない。しかしその動きを見逃すリリュウではない。2本のナイフがそれぞれ、白装束を二人を仕留める。背中から白装束にぶつかるリリュウ。手首と胸倉を掴み、投げ飛ばす。投げられた白装束が地面に叩きつけられる。

一瞬の攻防だったが、勝負は付いた。ほとんどの白装束が絶命したか、してはいなくとも重傷を負っている。
「これで全部、ですかね・・・どうしました?」

口を開けて呆然とするハディ。ムリもなかった。ロータスの戦闘スタイルはよく言えば豪快、悪く言えば雑なのだ。妙に玄人臭い雰囲気の、まさに戦場で鍛えたような戦い方のロータスと違ってリリュウのような流れる、まるで演舞のような戦闘をハディは見たことがなかった。
「リリュウって、強いんだね」

呆れるリリュウ。しかしこのように自分の力量をこの地上で見せたことのなかったリリュウにはその反応が新鮮に見えた。

「これぐらい、誰にでもできますよ」
と、意味のわからない謙遜をする。しかし、その謙虚も無理もない。グリュンにおいて戦闘とは他者を排するためではなく己を極める事に重点が置かれている。

「さて・・・一体、何の用でしょうか」
白装束の一人を締め上げる。先程地面に叩きつけた、女だった。

「・・・様の・・・」
白装束の男の身体に異常が現れる。肌が青白く変化している。

「聞こえないわ、何!?」
詰め寄るハディ。

「イ・・・教団・・・嘘・・・」
男の体から、炎が舞い上がる。二人は瞬時に離れた。あと少し遅れていたら炎に触れてしまったのかもしれない。

「・・・・」
気が付くと、周囲には消し炭が転々と散らばっていた。衣服さえも残っていない。

「口封じ、でしょうか」
「・・・これ、魔法じゃないよ」
「!!」
リリュウは驚愕する。グリュンで魔法を学んだリリュウだったがこのような魔法は知らない。

「正確には、魔法を加工した石みたいなものを身につけていたのかも」
「加工した?」
尋ねるリリュウ。

「凄く単純な、炎の呪文を石か何かに記憶させて、それが何かの条件が揃うと発動するようにしてるのかも」

「・・・よくわからないのですが」
首をかしげるリリュウ。

「んー、とりあえず、宿に戻りましょうよ」

「ハディ」
「何?」
唐突に、リリュウがハディに向き合う。

「ハディは、ロータスのことを、どう考えていますか。私には彼が恐ろしい、存在にしか思えません」
彼はあからさまに怯えていた。リリュウは先程数人の暗殺者を一瞬で倒した男だ。そんな男が、ただ少し、会話をしただけの男を恐ろしいという。しかし、それも無理はなかった。リリュウには、魔力があるのだ。それもハディのように少量しか扱えないのではなく、その扱いのセンスは一流だ。だからこそ、リリュウはロータスの持つ底知れぬ魔の力が、恐ろしかった。

「正直、私もあんまり、ロータスの過去とか、考えてる事とか、わかんないのよね」
少し悲しい、笑顔だった。この時ほど、リリュウは後悔した事はなかった。
「初めて会った時は、怖かった」
続ける、ハディ。

「次に会った時は、知りたいと、思ったの。私は、ロータスに惚れてるの。姿も、声も、魔力にも」
リリュウは、このハディという少女の事を完全に誤解していた。強いのだ。

「だから、わからないことを見つけると、それを知りたいって思えちゃう。正直、これは初恋なの」
こうはっきり言われてしまうと、リリュウももう引き下がれない。

「私の国、グリュンの言い伝えを思い出します」

天地満つ
連理の枝、光
アズマの蜜

「どういう意味?」
「世界の理が大きく変わるときには、繋がった二つの花を輝かせ、世界に幸せを振りまく・・・。そういう意味です」

「へぇ・・・」
ばつが悪そうにするリリュウ。自分でも意味がわからなかった。しかし、伝えたくなったのだ。
「でも、なんだか、いい話ね。発明に役立つかも。ありがと」
何かの天啓が、彼女の中で降りた様だった。

「はい、私も、もう少し自分に素直になりたいと思います。ハディ」





座敷牢に囚われたロータスであったが、自分が裁かれるのを座して待つ、というのは彼の性分ではなかった。たまに、暴れ回りたい衝動が彼を苛む。

「・・・」
何者かが格子の前に立つ気配があった。

「サンシキ、だったか」
「違う」
しかしその声は彼の呼ぶ名を持つ少女の声だった。

「イカリサって、何者だ?」
その問いを待つロータス。着実に、確実に彼は一つの確信を持ち始めていた。だからこそのこの質問だった。

「私には、兄がいた」
「今はそんなこと、聞いていない」

しかし、サンシキは語る。ロータスは、確信が現実となったことを知る。

「確かに、俺は。俺の存在はお前の兄を殺した」
「・・・」

「だが、お前の兄は、必ず会いに行く」
「・・・イカリサ様は、私を、兄を殺され、国を喪った私を拾ってくれた」

「そうか。一つだけ、言いたい。お前を救った一人の男がいる。礼ぐらいは言っておけよ」


返答はなかった。再び一人になるロータス。片膝を抱え、黒髪を思うまま垂らす。こんな時は、発明明けの、ハディの高いびきが聴きたった。




「隣の部屋まで、聞こえてきましたよ」
リリュウが少し寝不足そうに、恨めしそうに言う。先日の襲撃騒動からハディは狂ったように工房に篭り、何かを作っていた。その数日後、突然シャワーに突入し、食事を貪り、寝てしまった。そして2日後。つまり、ロータスに判決が下りる日、当日の朝、ハディは目覚めた。

「寝顔を見ることになったら、ロータスに殺されますね」
「そうかな?」

ハディの背中には、何か大型のものが入っているように見られるバックパックがあった。中身はわからないが、とにかく様々なものが入っているように思えた。

「作戦、考えておきました。一応数度、偵察にも行きましたしね」
「元気がないけど、サンシキさんとでも会ったの?」
少しも驚かないリリュウ。その姿に少し不満ながら、朝食に構わず齧り付くハディ。今食べているのは牡牛のステーキだった。
「えぇ、ハディさんも会ったんですか?」
「声だけ、ね。作業中だったから向こうが勝手に話してただけだけど」

「私も、声だけですよ。彼女は今、自分自身の意思であの教団にいた。しかし、ロータスさんとの決着をつければ、抜けたいとも。」
「同じ事を聞いたわ」
「そして、ありがとう、とも」
「それは聞いてない」



リリュウとハディは、ロータスが裁かれる予定のメンデル塔へ向かった。

「街で変わったことは?」
「はい、コラスの民が追い出されました。あとは、昨日、ちょっとした小競り合いみたいな騒動があったようです」
「そう」
大して興味もなく、ハディ。

「妙にえらそうな、建物ね」
彼女らの目の前には、メンデル塔と呼ばれる建造物が聳え立つ。圧力的なそのシルエットは、ナスレイン最大の娯楽施設があった。

「公にこういう施設を認めているのです。大公はやり手でしょうね。しかも私の調べによれば大公の息子・・・シェイル大公子も今日、ここにいるのだとか。この国の中心となる人物のほとんどが、この日を待ちわびていたそうです」

「そんなのは、関係ないよね」
ピシャリ言うハディに対し、飽くまでも冷静なリリュウ。
「落ち着いてください、それだけ、警備は厳重って事です。それに、何故か街では既にロータスが裁かれて事になっているのも妙です。私の調べでは・・・」

「まだ生きてるならいいよ、なるほどね」
ハディが不適な笑みを浮かべている頃、ロータスは既に座敷牢を脱出していた。

「黙って裁かれるのも癪だしな」
警備の兵隊を数人倒したが、何故かそれ以上、ロータスを追う者がいなかった。異常だ。

「そりゃ、地下でメインイベントをやってるからな」
囚人風の服装をした男が、にやけ笑いと共に現れる。地下牢を適当に突き進んだが、妙に広い場所へ着いた。

「どういうことだ?」

「今日は、昨日捕まえた暴漢共を裁く日だ」
「俺は?」
「さぁな?元々、お前さんは昨日、死んでる事になってやがる」
「そりゃ妙だ」
「お前さんには、最高のショーの主役になってもらう」
男が、指を鳴らす。

「俺が50年をかけて育て上げた最強の魔獣兄弟の弟だ!」
暗闇より現れるは、巨大な蜘蛛だった。紅い、まるで血の様に色の濃い赤い体毛を持つ蜘蛛だった。その瞳が異常なほどの輝きを見せる。

「兄はメインイベントで忙しいんでな・・・俺がやってもお前さんを殺せるんだが、それじゃこいつが腹を空かせるからな・・・」

「素手で・・・やってやるか」
ロータスは油断なく構える。相手はどうみても普通の蜘蛛ではない。災妖なのかもしれない。しかし、同種の災妖なんて、初めてきいた。



「どゆこと?」
ハディたちはあっけにとられる。アリーナへやってきたのはいいのだが、そこにいる人間はどう見てもロータスとは似ても似つかない集団だった。見るからにゴロツキ。赤い髪が目立つ長身の男。青いローブを纏った男。銀髪が目立つ・・・。

「レアナさん!?」
つい、声を荒げるハディ。
「知り合いですか・・・助けますか?」
「先に、彼の下へ・・・」
「!」
いつの間にか二人の背後に少女が立っていた。サンシキだ。

「・・・久しぶりね」
「お久しぶりです」
二人が、異口同音に口を開いた。



「疾い!」
そう舌打ちしながら、化け蜘蛛の放つ爪の一撃を回避するロータス。回避を繰り返しながら、ロータスは少しずつ、追い詰められていた。巨体のくせに、異常な敏捷性を持つ。

しかしロータスも回避だけでなく、蹴りや拳による反撃も少なからず行っていた。しかし、その装甲のような外皮に守られた殻は、それらの反撃に対し一切の効果をなさない。まさに高速移動、要塞である。

「何故、災妖が兄弟で・・・なんて、思うよな!?」

「教えてやろうか、人間はな、既に災妖を操る術をもう、得たんだよ!」
それにはロータスも驚愕を隠せなかったが、それを頭の隅に置いて、猛攻を回避する。

「災妖は異常なほど賢い、だからこそ、より強固な魔力を持つものに惹かれ、求めるんだよ、イカリサ様はな!それを反転させる方法を編み出した!」

男の絶叫は続く。
「世界を造った竜の神様以上の存在なんて、想像できるか!?そいつから、イカリサ様は天啓を頂いたんだ、それも、竜の神様以上の存在に!そして、俺たちはこいつを使えばある程度災妖を操れる!だがなんてこった、災妖の数は減ってきてやがる!」

「くっ!」
とび蹴りが決まるが、逆に無防備を曝してしまった。爪が襲い掛かる。

「KYAAAAA!!!」

化け蜘蛛が絶叫をあげる。短刀が蜘蛛の間接に突き刺さっていた。

「邪魔が入ったか!あのグラブラ小僧の差し金か!」
「そうよ、あの子は、強い。私なんかより、ずっと・・・」

現れたのは、暗殺者の衣を纏った少女と、ロータスにとって見慣れた、少女。あと一人の男。
「ここまでの兵や怪しげな獣なら、全て始末しました」
手や足に血を付けつつ、リリュウが言う。彼の周囲には魔法の残滓が残っていた。それだけ、強力な魔法を扱ったということだろう。

「ロータス、これで!!」
ハディが、何かを投げる。

二つの、手甲だった。肘まで覆うタイプのものだ。それをうまくキャッチしたロータス。
「レンリって名付けたわ。ロータス、アナタだけが使える、アナタだけの武器だから!」

「正直、妬けるわね」
今までのサンシキには見えなかった、人間らしい仕草。ここまで来るのに、彼女にも何か変化があったのだろう。

「ハディ、助かる」
それだけ言うと、レンリを身に付け、魔法を唱える。襲い掛かる爪。

だが、その爪はガードしたロータスに阻まれる。レンリには傷一つ付いていない。ガードを解かずに、魔法の詠唱は完了する。

今までの魔装とは全く違う、魔装だった。今までは顔が隠れることはなかったのだが、こんどは顔まで全てが鎧に覆われている。目だけが、赤く、強く光る。長い黒髪だけが暗い光になびく。全体から発生される強力な魔法の波動。

「成功、ですか?」
「えぇ・・・完璧っ!」

ロータスは、迫り来る爪に対し、真正面から拳をぶつける。吹き飛ぶ世界。違う。吹き飛んだのは、世界ではない。目の前に見えていた黒い蜘蛛の足だった。次の瞬間、ロータスは宙を舞っていた。流れるようなコートの端は、巨大な翼を連想させた。それはまるで。

「冗談だろ!?、アレは悪魔や、悪鬼羅刹そのものじゃないか!!!」
男が喚く。

「違うわ」
サンシキが否定し、

「彼は、ロータス」
ハディが、定義づけた。

蜘蛛の頭部に、変形したロータスの手、巨大な鉤爪が襲い掛かる。一撃で殻を破り、全てをぶちまける。蜘蛛が、塵と化す。

「認めない・・・認めない・・・」
男はなにやら、奇妙な箱を持っていた。それは金属で出来た、しかし常に動くそれは、蟲のようでもあった。

「あっそ!」
ハディは背中のバックパックから何かを取り出し、レンコンキスタンに取り付ける。そして躊躇なく、引き金を引く。反動で腕が痺れた。取り付けたそれは魔法の弾丸の威力を高める推進器だった。

「あぁ!」
男の持つ鉄の蟲が、粉々に消えた。と同時に、男の動きがおかしくなる。

「させない」
サンシキが、素早く男の下へ跳び、首元に何かをする。男が倒れた。


「終わったね」
ハディが言う。しかし、ロータスは魔装も解かずに、地上を見る。天上は岩で包まれている。

「いや、まだだ」

地上では、天使が舞い降りていた。


天使、それはただのおとぎ話の存在でしか確認されていない、空想上の存在であると認識していた。ハディがこれまで、母に聞かされていたたわいない物語や、学院の図書に記述されている天使も、そのほとんどが無形で、まさに天の使いという役割以上のものではなかった。

しかし、砂漠で見た巨大な壁画を見てからその存在を疑い始めたのも事実だった。今更といえば仕方ないが、その壁画を見た砂漠で、もう一つ、天使について考えさせられる存在がいたことを、ハディは頭の片隅で思い出していた。

「あれって」

「レアナ、だったか。・・・あいつ、天使だったのか」
ロータスは魔装も解かずにその姿を見ていた。その瞳に、見紛うことのない殺意が宿る。正確には、その向こうに対して、放っている殺意のようだった。

「あれが、天使・・・」
リリュウは呆けてしまっている。魅入られているのか、その表情を読むことは出来ない。

天使が何かを囁くと、コロシアム内に巨大な竜巻が巻き起こる。様々な色が、飛び交う。その最も多くの割合を持つのが、赤。血の赤だった。阿鼻叫喚とはこのことだろうが。しかし、風の音のみが響いていた。

「馬鹿でかい魔法だな」
ロータスはその魔力の影響か、苦痛に顔を歪めている。

「とにかく、こんなところにはいられないでしょ、行きま・・・」
そう言い切ろうとした瞬間、ロータスがハディを抱きしめる。

「えっ!ちょ・・・」
わけがわからず、戸惑うハディ。

「急いで逃げるぞ」
リリュウがハッとしてロータスの背中を見る。巨大な爪痕のような傷が描かれていた。

天使が生み出す真空波は、有機物、無機物の際限なく、全てを切り刻む。

「大丈夫ですか?」
「かすり傷だ」
そう言ったロータスの表情は、痛々しいものがあった。

「・・・」
サンシキはその様子を、ただ眺めていた。何か、懐かしいものを見るような瞳で。

「行きましょう」
リリュウが促す。それに頷き、4人はコロシアムを後にしようと、逃げ惑う群集の中へ入っていった。


「全員、無事だったようですね」
リリュウが確認した。ロータス、ハディ、サンシキ。4人は混乱する街の様子を尻目に、街の裏路地で身体を休めた。しかし、外は嵐が来たかのように雨風に曝されている。

「とんでもないことになっていたな」
ロータスが嘆息混じりに言う。彼らの目的は、囚われたロータスとサンシキを助け出すことだったが、その両方とも、自分たちで逃げ出していた。

「サンシキさん、どうやって抜け出したの?」
その問いは、当然である。彼女は、教団の元へ帰ったのものだと、この場にいる全員が思っていた。

「・・・私は、思い出したから」
ロータスが、俄かに反応する。
「全てを、思い出したから」
サンシキは、ロータスたちと別れてからのことを話し出す。

彼女曰く、ロータスが捕まって直後、ロータスが助けた教団の少年、グラブラが、彼女を仲間たちとともに、助け出したのだ。

「教団から離れたら、死んじゃうってのは?」
ハディが聞く。そのような特殊な魔法の存在については知らないが、あってもおかしくはなかった。

「そういうのじゃ、ない・・・」
サンシキが呟く。

「私は今まで、寄る辺が教団にしかなかったから・・・記憶を、失っていた」
「だから、あの子たちを置いて、自分だけ逃げるなんて、できない」
「・・・それを、イカリサ・・・様は知っていた」

「記憶・・・か」
ロータスが口にする。サンシキが3人を見据える。その瞳には、迷いはなかった。

「私は、仲間たちとともに安住の地を探す」
「そうですか・・・ならば、教団には手が出せない、打って付けの場所があります」
リリュウが言う。

「グリュンです。ある条件さえ飲んでいただければ、私はサンシキさんたちをグリュンへお招きすることが出来ます」

「条件?」
ハディが聞く。

「えぇ・・・私の、妻になってください」


世界が止まったかと感じる。


「えぇ!?」
驚いたのは、ハディだった。

「私がこうして外の世界に出たのは、確かに修行という面もありますが、真の目的は、別のところにあります」

「グリュンの人々同士が子供を生むと、女性しか生まれないという奇妙な理があります。それを打破する方法は一つ、グリュンの人が、外の人を見つけ出すしかないのです」

「・・・」
押し黙るサンシキと、ロータス。

「わかった。私も、貴方は兄に少し似ているから、気にはなっていた。よろしく・・・リリュウ」
サンシキは、続けた。

「ロータスさん、アナタに、一つだけ、言付けを頼んでいい・・・?」
サンシキは、ロータスを見据え、言う。

「私の、兄にあったら、伝えて。金髪の美しい、強い男性。私は、グリュンで、会えるのを待っています・・・と」
少しの間、目を瞑り、小さく頷くロータス。

「ハディも、色々と・・・ありがとう」
その小柄で、幼い風貌は変わらないはずであるが、明らかに纏う雰囲気が変化している。彼女も彼女で、乗り越えたものがあったのだろう。

「大丈夫よ、こっちも色々とわかったし・・・それに、ちょっと無理矢理な感じで、私としては納得いかないんだけど・・・一応、結婚、おめでとう」



そうと決まると、行動は早かった。混乱を極めるナスレインの外れに、ゲンブが待機していた。まるで、リリュウと事前に行動を合わせる様だった。
「ねえちゃんが結婚するって聞いて驚いたけど・・・」
グラブラがロータスに耳打ちする。
「お前の方が、ねえちゃんのお兄さんに似てるってねえちゃんも言ってたぞ。いいのか?」
ロータスは少し笑みを浮かべ、言う。
「お兄さんじゃ結婚はできないだろう」
そう言うと、ロータスは先程の言葉を理解できていないグラブロを尻目に、ハディの傍へ向かう。

「ロータス、本当に、よかったの?」
「何が?」
「だって・・・」

「それでは、ロータス、ハディ。ご無事で!」
リリュウがゲンブの上から、二人に挨拶する。

「リリュウも、元気でね!」
ハディが手を振る。ロータスが腰に手をやる。

「ハディさん、ロータス・・・さん・・・ありがとう」
サンシキが、手を振る。

ゲンブは、砂漠に向かって走り出した。方角からすると、火山の方角だ。
「しかし、投獄されてた間、久しぶりによく寝れたぞ」
ロータスが、ハディに言う。
「どういうこと?」
「さぁな」

再び、混乱する街へ向かう二人。

「とりあえず、教団のアジトだけはどうにかしておこう」

「そうね、またサンシキさんたちみたいな子たちを、作っちゃいけないしね」


第8話 完

広告が付いていたということは

雑記




一ヶ月、書き込みがなかったということですね。



せっかくなので何か・・・と言いたいのですが、前回定期的に書きたいといいつつこの体たらくですからね。



とりあえず、一言だけ

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鳥兜菱ノ介

Author:鳥兜菱ノ介
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